
こんにちは!せまい部屋ぐらしの達人寅太郎です。今回はサマリーポケットの洋服カビ問題に関しての記事です。
サマリーポケットの口コミを調べると…
「預けた洋服にカビが生えた」「カビ生えたのに補償がない!」なんて言うのが出てきます。
空調管理された倉庫でも、こんな口コミがあると、大事な服を預けるのが不安になりますよね?
この記事ではサマリーポケットの洋服カビ問題の真相を、口コミや考察を交えて追及。またカビが生える原因や、カビが生えた際の対象法も紹介します。
この記事を読めば、洋服にカビが生える心配をせず安心して荷物をあずけられます。
サマリーポケットで洋服にカビが生えるのは本当?

まずはサマリーポケットに預けた洋服に、本当にカビが生えたのか?また、その理由を検証していきます。
Twitterの口コミ情報「洋服にカビが生えた!」
サマリーポケット、昨年はそんなことなかったんだけど厚手のコットン衣料にカビ生えまくって戻ってきた・・・
— ロキスタン人 (@vitaone8) November 8, 2022
洋服にカビが生えて台無しになってしまった。という方は複数人います。
捨てアカウントでもないようなので、信憑性があります。
つまりサマリーポケットに荷物を預けて、洋服にカビが生えたのは本当だと考えられます。
サマリーポケットの倉庫は24時間空調管理

倉庫業者は、サマリーポケットを含めて、預かった荷物を適切に管理・保管する責任があります。
盗難を防ぐだけでなく、荷物を適切な状態に保つために、24時間365日空調管理を行い、倉庫内の温度と湿度を一定に保っているのです。
一般的に、カビは湿度が70%から95%の環境下で発生しやすいとされていますが、サマリーポケットの倉庫内では常に湿度が65%を超えないように調整されています。

ですが、この環境下でもカビは発生する場合があるんです。
何故空調管理されたサマリーポケットの倉庫でカビが生えるのか?
カビの発生には以下の4つの条件があります。
カビ発生の条件
- 温度
- 湿度
- 栄養
- 酸素
前の項目でも説明しましたが、倉庫内の温度・湿度はカビが生えにくいレベルに保たれています。
しかしサマリーポケットに届けられた段ボールの中の環境はどうか判りません。
たとえば洋服が生乾きで汗など水分が残っていれば、箱の中の湿度は高くなります。また洋服の表面に垢・皮脂などカビの栄養が残っている可能性があります。
つまり預けた段ボール内の環境によってはカビが発生してしまうんです。
洋服にカビが生えないようにするためには?

空調管理された倉庫でも、状況によってはカビが生えることが分かったと思います。
ここからは洋服にカビを生やさないための方法を紹介します。
預ける前に洋服のメンテナンスをする
カビを防ぐためには、洋服のメンテナンスが大事です。
メンテナンスといっても大げさな作業は要りません。洗う・干すなどの日常的に行っていることで充分です。
カビを防ぐ洋服のメンテナンス
- 自宅で水洗い
- クリーニングに出す
- クローゼットの外で汗を乾かす
上のような簡単なメンテナンスで、カビの原因である汚れ(栄養)・水分を洋服に残さなければ、まずカビは生えてきません。
洋服を自宅で水洗い
1番簡単なメンテナンスは水洗いです。
ごく普通に洗濯して、しっかり乾かせば、汗などの水溶性の汚れはほとんど落とせます。
洋服についている、洗濯タグが以下の物は水洗い可能です。


表示マークの温度や洗い方は要注意です。
自宅で洗えない洋服はクリーニングに出す
水洗いのできない洋服は、クリーニング店に出します。
以下のマークがあればクリーニング可能です。

クリーニングは、水洗いでは落とし切れない皮脂・食用油などの油汚れを落とせます。
自宅で洗うよりも費用がかかってしまいますが、洗わずに来シーズンに持ち越すと、黄ばみやカビなどで痛んでしまうので、素直にクリーニングに出すのをお勧めします。
クローゼットの外で乾かす
クローゼットの外で乾かすだけでも効果があります。
1度袖を通した洋服は、パッと見では判らなくとも汗が染みこんでいます。
そのままクローゼットや収納にしまうと、汗が乾かずカビが生える原因となってしまいます。
一晩クローゼットの外に出しておくだけで、ある程度汗が渇きます。
カビが生えやすい生地
また生地によってはカビが生えやすい衣類があります。
たとえばシルク・ウール・皮革などの自然素材から作られた洋服は、吸湿性が高く、また内部繊維が栄養を含んでいるため、カビが生えやすくなっています。特に皮革で作られた洋服は、時間が経つと表面が酸化しカビの良い餌食です。
カビが生えやすい生地
- シルク(セーター・カーディガンなど)
- ウール(ブラウス・シャツなど)
- 皮革(ジャンバー・パンツなど)
- コットン(Tシャツやパジャマなど)

これらの洋服を預ける際は、メンテナンスに加えて除湿剤を入れるなど一工夫すると尚安心です。
洋服にカビが生えた場合の対処法は?

メンテナンスに気を付けても、完全にカビを防ぐことはできません。
そこでカビが生えてしまった時の対処法も紹介します。
そもそも洋服に生えるカビとは?
カビは菌類の一種で菌糸と呼ばれる糸状の細胞で構成されており、目には見えませんが、室内には常時数千~数万個のカビが浮遊しています。
洋服に生えるカビは白カビと黒カビの2種類があり、湿った繊維に菌が付くとそこから根を張り増えていきます。洋服の汗・垢・皮脂などを元に繁殖するので、一度着た洋服はしまう前に洗濯する必要があるのです。
白カビ | 黒カビ |
![]() | ![]() |
白いホコリのようなカビ | 黒い染みのようなカビ |
20~30℃で繁殖しやすい | 湿度70%以上で繁殖しやすい |
比較的服の表面に発生 | 服の繊維の奥まで根を張る |

白カビなら、リカバリーも可能です。リカバリー法を見ていきましょう。
お手軽アルコールスプレー

カビ汚れが軽い場合は、アルコールスプレーが手軽です。
アルコールには抗菌作用があるため、カビを殺菌・除菌して取り除くことができます。
使うのは市販のアルコールスプレー(濃度70%以上)で充分です。
アルコールスプレーの使い方
- カビ汚れと周辺にアルコールを噴きつける
- 数十分放置してアルコールを浸透させる
- 布やスポンジでカビをやさしく拭き取る
- 最後は洗濯機にかけて洗う

アルコールは素材によって、色落ちなどのリスクもあります。
弱アルカリ性の洗剤で洗濯

カビは酸性の汚れのため、弱アルカリ性の粉末洗剤が有効です。
液体系の中性洗剤は肌にやさしいのですが、弱アルカリ性に比べ洗浄力が弱く、カビ汚れは落ちません。
ただし、アルカリ性の洗剤は繊維を傷つける可能性があるため、注意が必要です。
また、洋服の種類によっても最適な洗剤の選択は異なる場合があります。

洗濯物のケアラベルや洗剤の使用上の指示に従うことが重要です。
漂白剤に漬け込み

塩素系の漂白剤での漬け込み洗いも効果的です。
塩素系漂白剤は強力な酸化剤であり、カビや菌を殺菌・消毒する効果があります。
漂白剤を使う際の手順
- 漬け込む衣類を水で充分に湿らせておく
- 大き目のバケツなどに漂白溶液を作り、10~30分漬け込む
- 蛇口の水流を使い、良くすすぎ漂白剤を洗い流す
- 最後は洗濯機にかけて洗う

漂白剤の漬け込み時は、変色や変形などのリスクもあるので要注意です!
クリーニングに出すのが一番確実

カビが自分の手に負えない場合は、クリーニング店に持ち込むのが一番です。
クリーニング業者は専門の知識・設備があるため、さまざまな衣類トラブルに対応してくれます。
クリーニングの受付にカビの相談してみて下さい。具体的な方法や費用を提案してもらえるはずです。

ただし、カビは時間が経つと繁殖し広がる可能性があります。できるだけ早めにクリーニングに出しましょう。
黒カビが生えたらお終いです

黒カビは色素系のカビで、建物の壁や床にできやすいカビです。白カビよりも湿った環境を好むので、水場などで黒ずみを作りやすい性質があります。
基本的に黒カビが生えた衣服はおしまいです。
白カビ以上に繊維に根を張り、また黒く目立つため取りのぞくのが困難です。漂白しても、跡が残ります。
作業着なら良いと思いますが、おしゃれ着としてはリカバリーが効きません。
カビの発生は補償対象外
預けた洋服にカビ生えたのに、補償してもらえなかった…

サマリーポケットのカビに関して調べると「カビが生えても補償してもらえない」という口コミが見つかります。
これは本当です。サマリーポケットでは基本的に、荷物のカビは補償してくれません。
規約にカビによる損害は補償の対象にならないと書かれています。
保険の対象とならない主な損害
貨物の自然消滅、または貨物に生じた自然発火・自然爆発・むれ・かび・腐敗・変質・変色・さび・蒸発・昇華等による損害
サマリーポケット公式・利用規約より
荷物保管中の紛失や、人為的なミスによる破損は補償対象でも、預けた衣服の方に原因の大半があるカビの発生は補償しきれないようです。
無酸素保管で酸素断ち

大事な洋服をサマリーポケットに預けるなら無酸素保管オプションがおすすめです。
このオプションは酸素濃度0.1%以下の状態で荷物を保管するため、まずカビが生えてきません。
酸素濃度が低いと、カビは繁殖できず、虫は死滅し、酸化のよる服の黄ばみも防げます。
また無酸素保管オプションを使うと、無酸素保管補償とあんしんサポートも同時に付与されます。
無酸素保管オプション | カビ、虫食いなどによる損害を補償 |
あんしんサポート | “万が一”のトラブル時に、1箱あたり最大50万円を補償 |

無酸素保管オプションを使えば、防カビも万が一の補償もバッチリです。
自分で対策すれば、サマリーポケットに預けても洋服はカビない
サマリーポケットに預けた洋服にカビが生えることも、カビが生えても補償してもらえないことも本当です。しかし洋服のカビは自分で簡単に対策可能です。
預ける前のメンテナンス
- 自宅で洗濯にかける
- クリーニングに出す
- 預ける前に汗を乾かす
- 除湿剤を入れておく
またカビが生えても、白カビなら自分でリカバリーもできます。
カビた服のリカバリー方法
- アルコールスプレー
- 弱アルカリ性の洗剤
- 漂白剤に漬けこむ
- クリーニング
サマリーポケットなど宅配型トランクルームの倉庫は、空調管理されていてクローゼットよりも洋服保管に良い環境です。しかし自宅のクローゼットや収納に洋服をしまうとき同様に、しっかりとケアしなければ大事な洋服をカビで台無しにしてしまいます。

自分でできる対策をしっかりと行ってから預けるよう心がけましょう。